美しさに執着する醜女の女優人生 マンガ「累-kasane-」

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「累-kasane-」というマンガを紹介します。
この間久々に一気読みしたらあまりにも面白すぎたのです。

この表紙の絵の美しさのあまり購入したんですよねー。

累 1巻 無料

「累-kasane-」の魅力、どういうお話なのかを紹介していきます。

さらに「累-kasane-」が超肝心な3巻まで無料で読めちゃうオトクなサービスも紹介します!

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”美しさ”に向けられる賛辞の虜になる主人公、累

裂けたような口元、ぎょろりとした目つき……
醜い少女「累(かさね)」は美しく有名な女優を亡母に持つ。
しかし誰の目から見ても娘と母は似ていない。

小学生の累はある日、クラスの学芸会でシンデレラの主役に推薦されてしまう。
クラスの全員が醜い累をいじめる。
主役に推薦したのも、累を積極的にいじめていた美少女、イチカだった。

”いじめられっ子”の立場で主役に選ばれてしまった累。
女優の娘という変なプライドのせいなのか「できません」とは言えなかった。
いじめのせいでみんなとまともに練習もさせてもらえないまま累は本番に臨むことになります。

いじめられてると分かっていてもひとりで河原で発声練習をしたりする累。
母親のように輝けたらと願います。

キーアイテム「母の形見の口紅」

本番直前、悩む累の脳裏に出てくる母がささやく。
「ママの赤い口紅を使って」「使い方は教えたはずよ」
美しく優しかった母の形見の赤い口紅。

累は母の形見の真っ赤な口紅を塗って舞台に立ちます。
累の演技、それは見事なものでした。
小学生の学芸会でありながら、他の生徒を引きつける演技をしてみせます。

クラスメイトも一気に累を見る目が変わります。
それを面白く思わなかったのは、累を主役に抜擢したいじめの主犯美少女、イチカでした。
演劇を突然中断し、自分と主役を交代するように脅します。

イチカは累の着ている主役の衣装に着替えるために人気のないところに移動した。
どんなに強引でも暴言を吐こうとも美しい顔を持つイチカの顔を、累は羨みます。

そして「その顔が欲しい」と願った。

また累の頭の中で母親が亡霊のようにささやく。
「口紅をぬって」「あなたのほしいものにくちづけを」

累は母の言葉に背中を押されるように、イチカにくちづけをします。

するとどういうことでしょう!
累の醜い顔とイチカの美しい顔が入れ替わります!
累はその力を母の形見の赤い口紅の力だと確信します。

そしてこの出来事が累の感情を動かします。

称賛のまなざし、舞台に立つ快感、歓喜の拍手。
「美しい顔で演技をする」ことがこんなにも素晴らしいことなのか。

累は「醜い自分を捨て、美しい誰か」を演じる望みを抱きます。

累の母の顔は本当の顔?

みなさん気になっているかもしれません。
累の母親、女優「淵透世(ふち・すけよ)」の美しい顔は本当の顔なのか?
そりゃ思いますよね。

似ても似つかない母と子。
もしも母の顔が誰かの顔なのだとしたら。
でも累の前ではいつまでも美しい母のままだった。

母の形見、赤い口紅の効果が永遠に続くものではないことを累は知っています。

そんな累の前にある男が現れます。
演出家「羽生田(はぶた)」は累の母の秘密を守るために力を貸していた協力者。
だけどうさんくさい!
どうにも信用できない感じだと累は直感します。

だが羽生田は透世から「娘を奈落の底から白い照明の下へ導いて」と頼まれたと語ります。
ママのこの言葉……。どんなに醜くても娘を捨てなかったお母さんなんです。
ただ父親には醜さのあまり、存在を否定されてしまっています。

累の母はどうやってあの美しい顔を永遠に手に入れられたのか?
そんなミステリー要素もこのマンガの気になるところです。

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美しい顔に憧れたことがあってもなくても面白い

さて皆さんは美しい顔に憧れたことがあるでしょうか。
モデルや女優さんみたいになりたいと思ったことはあるでしょうか。

わりと普通というかどんな人でも思いそうなことですよね。

累の願いも同じです。
ただひたすらに母のような美しい顔を願っています。

だけど累には美しい顔を実際に手に入れる力がある。
そこがマンガの面白いところ。
顔を入れ替える口紅の力は累を貪欲にさせます。

ですが口紅の力でどんな顔とも入れ替えられるとはいえどもやっぱりリスクがあります。
周りを騙しながら、本当の自分を偽りながら、このまま続けられるか心配しながら生きていくのです。
累は口紅の力を使うことに迷い、悩みながらも、その力に頼らずにはいられません。

累のダークヒロインっぷりもこの漫画の見どころです。
基本的に全編シリアスですが、ハラハラする展開というよりかはじっとりじんわりと効いてくる陰鬱さが魅力です。
劣情や憎愛などさまざまな感情が入り乱れます。

共感性羞恥(=マンガやドラマなどのキャラクターが恥ずかしい思いをしているシーンなどを自分のことのように恥ずかしいと感じることなど)を患っているわたしですが、「累-kasane-」は難なく読めましたよ!

なによりも演劇への情熱が素晴らしい

このマンガの素晴らしいところは、端々に感じられる演劇への情熱です。

ただ美しさに向けられる賛辞を得たいだけなら、いくら顔を入れ替えて美貌を得てもそれだけでトップスターになれるほど演劇の世界は甘くないでしょう。

累も人々が圧巻される様、集中する視線や美しさゆえの自信の虜になって演劇というステージに立つわけですが、演劇の世界はそんなに甘いものではありません。

演技の苦悩に立ち向かっていく累の姿も見どころです。

また、共演者や演出家など様々な人たちとの累の関係性も注目!

恋愛模様なども描写されますが、それがメインになることはなく私的には丁度いい塩梅。
あくまで累の女優人生を前提とした物語です。

わたしのお気に入りキャラクターは雨野さん

雨野さんは累が大人になってから出てくるキャラクターです。

美しい顔を持ち、そして演技に定評のある実力派の俳優さん。
だけどちょっと変わり者。
演技にひたむきなところは累と似ているかな。

とにかくね~いいキャラなんですよ。味のあるキャラ。
そこまで出番が多いってわけじゃないけどお気に入りです。

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