同人誌を初めて作る時、私が一番詰まったのが同人誌の表紙のサイズです
本文はそのままのサイズで作ればいいけど表紙って一体どうやって作るの?
裁ち切り線って何? 仕上がりサイズって何?
文字が切れないためにはどうすればいいの?!
印刷会社のテンプレートの使い方がわからない!
いろいろ疑問がありました
なので今回は私がぶち当たった疑問や不安を解決!
初心者向けに同人誌の表紙の作り方(サイズ編)を解説していきます
今回は背幅3mmのA5サイズの本を制作していくと仮定して説明します
表紙の原稿は見開きサイズで作る
まず表紙の原稿は表表紙・背幅・裏表紙を一枚の紙に印刷します
ざっくりしたイメージはこんな感じです
本を2冊並べたらざっくりしたサイズ感がわかるでしょう
原稿サイズは本の幅×2+背幅
原稿サイズは幅が本のサイズの幅×2+背幅です
A5サイズの本ならA5の幅×2+背幅になります
- A5の幅=148mmA5の高さ=210mm(これは固定)背幅=3mm
だとすると原稿の幅は 148*2+3=299mm になります!
幅299mm×高さ210mmの原稿です
よくA4はA5の2倍といいますが、微妙に違うので注意しましょう
紙のサイズはサイズ.comなどですぐ出てきます!
背幅ってどうやって計算するの!?
背幅はページ数、紙の厚さ、綴じ方などによって変わってきます
なのでほとんどの印刷会社は見積もりの際に背幅が出るようになっているはずです
たとえばSTARBOOKSさんの場合、
- 表紙の紙:ミランダスノーホワイト170
- 本文の紙:淡クリームキンマリ90
- ページ数:50ページ
- 綴じ方:無線綴じ
この場合、背幅は3.6mmになります
仕上がり線と裁ち切り線
原稿には仕上がり線、裁ち切り線など聞いたことない言葉がたくさん出てきます
仕上がり線=原稿のサイズ
原稿のサイズ=仕上がりサイズになります
背幅3mmでA5の本なら幅299mm×高さ210mmのところが仕上がり線になります
このイラストの青い部分です
断ち切り線=仕上がりサイズ+上下左右3mm
断ち切り線はほとんどの印刷会社の場合で仕上がりサイズ(原稿のサイズ)+上下左右3mmになります
背幅3mmでA5の本なら幅305mm×高さ216mmのところが断ち切り線になります
このイラストのピンクの部分です
用紙サイズ(アートボード)は原稿を上回るサイズで
実際に原稿を紙に印刷する場合、用紙サイズは原稿を上回るサイズになります
たとえば背幅3mmでA5サイズの本の場合、原稿サイズはA4用紙を上回ります
ということはB4以上の用紙でないときちんと印刷できません
このイラストはA5本の原稿を表していますが、用紙のサイズ(黒い線)はB4です
B4じゃなくてもB3やA3でも一般的に使われている用紙サイズならOKです
こんな原稿はうまくいかない!ポイント2つをおさえる
たとえばこの原稿、どこがだめだか分かりますか?
ひとつはタイトルが原稿サイズの上下左右内側3mmに収まっていないこと
もうひとつは絵柄が裁ち切り線まで入っていないことです
失敗しない!表紙原稿の3か条
- 背幅をプラスするのを忘れずに!
- 裁ち切り線まで色を入れないときれいに印刷されません!
- 文字やイラストなど重要なものは仕上がり線より上下左右3mm(印刷会社によっては5mm)内側に書くこと!
中身は書けても表紙が鬼門の場合があります
がんばっていきましょう!
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