私の中で話題だった「Detroit:Become Human」を買いました!やりました!楽しかったー!そしてめっちゃ頭使った~~~~~!!!
2038年、3人のアンドロイドが主人公の物語なのですが、自分で選択肢を選んで様々なエンディングを迎える(あえてこの言い方をする)ヒューマン・ドラマなゲームです。
設定的には近未来だけど技術的にはどうなんだろう、すごく遠い未来な感じます。
・かんたんだけど没頭できる世界観を探している!
・近未来を体感したい!
・自分の考えを更新したい!
2018年11月に廉価版が出ましたのでお手軽に楽しめます。
アンドロイド社会となった世界の変化がリアルすぎる
舞台はタイトルにもなっているアメリカのデトロイト。2038年(めっちゃ近い未来)。デトロイトは人工知能やロボット工学の街となっており、その通りアンドロイドが街中にわんさか歩いている。一家に一台のアンドロイドがいる、みたいな状態。
アンドロイドってけっこうお高いんですよ。だけど貧乏暮らししている家にもいるし、ロクでもない奴(犯罪歴有とか)でもアンドロイドを持っていたりする。
でもそのくらいアンドロイドが浸透しているってことなんですよね、この世界。
アンドロイドの姿かたちは人間とほぼ一緒…すぎて人間の居場所が奪われている社会
アンドロイドは姿形ほとんど人間と一緒ですが、服装はアンドロイドのマークがついた服を着ているし、こめかみにはアンドロイドの状態を示すLEDがついています。ビジュアルはいろんな子がいます!
人種もいろんな種類が作られているので、アジア顔のアンドロイドも出てきますよ。
アンドロイドの仕事はたくさんある。子どもの世話をしたり、家事を行ったり、道路工事や大学の先生もできてしまう。もちろんお店の店員だってなんのその。スポーツや芸能界にまで進出してきた。アンドロイドが相手の風俗だってある(アンドロイドがいれば恋愛をする必要はない?なんて話題まである)。
指示を出す人間は必要だが、だいたいのことはアンドロイドができてしまう。つまり雇用が奪われ、あぶれる人間も出てくる。あぶれた人間たちの怒りはアンドロイドに向かう。中には麻薬中毒になってしまう人も。
アンドロイドを使っている人間たちのほとんどは、アンドロイドをただの機械と思って生活しているように見えます。
型式が古くなってきたら新しいものに買い換えるし、
反アンドロイド派の人たちは抵抗できないアンドロイドに暴力をふるうし、
ボロクソに怒鳴り散らしたりする。
アンドロイドがなんでもやってくれるなんて夢のある世界観だな~と思うと同時に、アンドロイドには厳しい世界すぎてもう序盤から見ていてけっこう切ない。
アンドロイドに芽生える自我を様々な角度から描く
アンドロイドは感情がない(とされている)わけで、アンドロイドに対してなら何をしてもいいと思っている人たちがいます。
けっこう人間社会に馴染んでいるようにみえますが、アンドロイドお断りの店があったり、バスや電車みたいな交通機関では人間と乗る場所を分けられます。
なんというかある種の差別みたいな光景です(実際歴史上にあった白人と黒人で乗る場所が違う、などをイメージしている)。
受け入れられているようで受け入れられていない。みたいな。だけどアメリカ大統領とアンドロイドを作っている会社がズブズブなので(笑)アンドロイドはどんどんアメリカ社会に進出していく。
しかしアンドロイドがたくさんいる社会で、「変異体」というプログラムにない感情や行動を起こすアンドロイドが現れます。その中には自分を虐げてきた持ち主を殺したり、アンドロイド同士愛し合って逃亡したり、理由は様々です。
変異体の出現によって、世界は大きく変化していきます。
物語は3人のアンドロイドを軸に進んでいく
デトロイトはコナー、マーカス、カーラという3人のアンドロイドを主人公として物語が展開していきます。
1人目の主人公・事件捜査補佐のアンドロイド、コナー
人間に従順なアンドロイドですが、事件を起こします。
持ち主の子どもを人質にとって、マンションの屋上に立てこもってしまいます。
そんな事件を解決するのもまたアンドロイド!犯罪捜査のために開発されたコナーくん。
コナーくん動いているところと喋っているところをみてほしい。
めっちゃかわいい。そしてイケメン。
コナーくん曰くアンドロイドは人間社会に溶け込めるようなデザインで作られているとのこと。
つぶらな瞳がチャーミング。ていうかふつうにイケメン。。(何回言う)
コナーくんの初出勤(?)がアンドロイドが子どもを人質にとった立てこもり事件。
この事件で役に立ったコナーくんはデトロイト市警に派遣され、ハンクというアンドロイド嫌いのオヤジ刑事と一緒にアンドロイドが起こす事件に挑みます。
コナーくん、めっちゃ誠実そうな顔だが、けっこう選択肢が大胆なやつです。ハンクとの関係も超必見ですので、バディものが好きな方はオススメです。
コナーくんのが一番絶望せずに見ていられたかな!
2人目の主人公・芸術家に仕える介護用アンドロイド、マーカス
マーカスはカールという年老いた芸術家の介護をするアンドロイドです。
ご飯の準備、買い物、介助、ファンからのお手紙の返信までなんのその。
短髪のナイスガイなアンドロイドです。
最初は芸術家の元で人間に奉仕するマーカスですが、とある罪を着せられ、アンドロイドの廃棄場に捨てられてしまいます。悲しい。もう、悲しい。
死の淵から復活したマーカスは同じように人間に捨てられたり、様々な理由をもって変異体となったアンドロイドたちと行動を共にします。
いつしか自分たちがひとつの種族としての権利を勝ち取ることを夢見て。
マーカスはね~~~選択肢によって行動が180度違うので、めちゃくちゃおもしろいです。彼にはカリスマ性があって、人間から学んだ知性があって、アンドロイドたちを先導していきます。
次第にアンドロイド全員の命を背負うような立場になるマーカス。大衆を守ること、先頭に立つ苦悩が描かれる。
もう……感情があるんですよ。これを見てアンドロイドの感情はプログラムの異常だ、なんていうのは悲しいがすぎる。
3人目の主人公・母性に目覚め、少女と逃亡するアンドロイド、カーラ
最後は女性のお手伝いモデル、カーラ。
修理に出されていたカーラはトッドという持ち主の男に引き取られるところから始まります。
乱暴な物言いのトッド。家に帰るとアリスという少女がおり、カーラはアリスの世話や家事を言いつけられます。
カーラはトッドが麻薬に手を染めており、アリスに暴力を振るう様子を目の当たりにします。
アリスがとても危険な状況にあることを知り、アンドロイドでありながら守らなければならないという使命感が生まれます。
トッドの家から逃げ、親子ではないけれど、親子以上の関係を築いていくカーラとアリス。
ふたりで平穏に暮らせる場所を求めてさまようのですが、もう困難と試練だらけで……ハラハラさせられっぱなしです!
カーラがやっぱり一番悲痛で、だけど強い意思を感じられて、これは人間にだってできないことだよ~~~~!!!と思いながらプレイしました。
このカーラの運命というのは、ぜひプレイして考えてもらいたいな……と思います。
カーラとアリスに感情移入しすぎると苦しくてしぬぞ!
ちなみにメタ的に一番最初に生まれたアンドロイドがカーラです。2013年にデモムービーが公開されましたが、この段階ではゲームの計画は立っていなかったそう。
世界観と物語にマッチしたグラフィックとゲーム性も魅力
わたし、洋ゲーっていうとちょっと人間の顔がヘタにリアリティありすぎ、というイメージがあったのですが、デトロイトはめっっっっっちゃくちゃアンドロイドと人間たちがリアリティもあり、そして美麗です。上のムービー見てもらったら分かるけどめちゃくちゃきれいよ。


それに演じているのは実際の俳優さん。
モーションも表情もすべてキャプチャーして作られています。
今はこれも当たり前なんだろうけど、アンドロイドを演じるのは大変だっただろうなー。


難易度はシンプルと複雑を選べる
ゲーム性はさほど難しくありません!
難易度もシンプルと複雑を選べますが、クリアするのが難しくなるというわけではありません。
シンプルな操作性だとゲームに慣れていない人も遊びやすくなりますので、世界観を体感したい人にはありがたいですね。
ただ選択を迫られれる時はたいてい制限時間があります。そこは急かされますね。
急かされてパニックになって変な選択肢選んでしまうのが私です(笑)
おかげで最初にプレイした時はハンクとめっちゃ険悪になったよ!
後半に行くに連れて選択肢はさらに複雑になっていきますが、何を選んで間違い、正解ということはないのです。
どんな選択肢にもゴールはあります。結末は何通りもあり、それがこのゲームの面白いところです。
暇つぶしにやろうと思ったら後悔するくらい深みのある物語です。超オススメ。
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