【書評】ゲームメカニクス大全 ボードゲームに学ぶ「おもしろさ」の仕掛け

スポンサーリンク
書評 ゲームメカニクス大全ゲームを語る

翔泳社さま企画のブックアンバサダーに当選し、「ゲームメカニクス大全 ボードゲームに学ぶ「おもしろさ」の仕掛け」をいただきました!

ゲームメカニクス大全

こちらは外国で発売された「Building Blocks of Tabletop Game Design」という本を日本語訳した書籍になります
なんでも英語を母国語としない国で最も購入された国は日本だったらしいです
日本語訳版が発売されるのも納得ですね

本書はなんと608ページ!
超絶分厚いですね。その分濃密です

この厚さ故まだ全文読めてはいないのですが、ざっくり読んだ感想を書いていきます

スポンサーリンク

あらゆるゲームで使われてきた仕組みのメリット・デメリットなどを解説

主にゲームのルールや回し方、ゲーム中の効果(メカニクス)などが掲載されています
ほとんどが海外のボードゲームを例に出して説明しているので、通でないといささか読みにくい箇所もありますが、ゲーム(テーブルゲームやテレビゲーム)をふつうにプレイしたことのある人間でも理解できるルールばかりです

ほとんどのゲームが昔から使われてきたルールを基に制作されているのだとわかります
根っからの目新しいものってなかなか現れるものではありません
だからこそこの本はゲームデザイナーに役立つっていうわけですね!

この本には「普通に理解できているルール」の普通では意識しないメリットやデメリット、あらゆるゲームでの使われ方が載っています

 

例えば人狼ゲームなどで採用されている「裏切り者ゲーム」の解説はこのように書かれています

裏切り者ゲームのデザインでは、裏切り者の正体が判明していく各段階において「ゲームがどのようにプレイされるか」を考慮することが重要だ。「どの陣営に誰が属しているかわからない」ことによる緊張とサスペンスはゲーム序盤の起爆剤となる。しかし、やがて「裏切り者が誰か」が判明してしまってもまだ、ゲームは面白いままでいられるだろうか。そして、裏切り者にはまだ意味のある面白い選択肢があるだろうか。

面白さを終盤まで維持するのにはコツや他にもゲームのルールなどを増やす必要がありそうです(人狼で言う特殊な役職などが終盤までゲームを維持するためのポイントといえます)

裏切り者ゲームが直面するもう1つの問題は習得の難しさにある。

たしかにやれば分かる!とは言いますがルールを覚えるのはけっこう大変です
わたしも人狼はさすがに覚えましたけど、未だにうまく立ち回れている気がしないので本当にオフセで友人としかやらないです笑

宇宙人狼で最近人気の「Among Us(アマンガス)」とかも裏切り者ゲームに該当しますね
これもやることが多いので、ルールを説明してもらったけど「なんか大変そう」とか思っちゃったり

そういったゲームルールのメリット・デメリットをうまく解消してゲームをデザインすることも重要だと本紙では書かれています

ゲーム制作をしている方はもちろん、ゲーム好きでゲームの構造やデザイン性まで気になってしまう方におすすめの一冊です

前段でも言いましたが、ゲームのルールは昔から使われてきたものが今現在まで前線で使われているものがとても多いです
なのでこの本は一生使える一冊、と言っても過言ではないと思います!

コメント